28 3月

クレーム対応のしかた

今日は、ちょっと長くなってしまいました。

先日の投稿「コミュニケーションのすれ違い
において

> (コミュニケーションのすれ違いにおいては)
> まず、あいての感情を吐き出し、
> こちらの言う事を受け入れるスペースを
> 作ってから質問をするべきかな?
> と私は思います。
> これ、クレーム処理にも
> 通じることですよね。

とお話ししましたが、今日は「クレーム対応」そのものについてお話しします。

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みなさん、ノートパソコンにACコードを差し込み、電源をいれて作業を開始。
1~2時間ほどしたら、突然電源が落ちた経験をお持ちではないですか?

せっかく入力したデータがすべてパー(泣)
実は私は1度や2度の経験じゃあ、ありません(泣)

よく見るとPCのACアダプターには差し込んでるモノの、
コンセント側に差し込むことを忘れてるんですね。

でもしばらくは電池で動くから、差し込まれてるのに気がつかないまま作業を始めてしまいます。

そして電池が切れてシャットダウン(泣)

そう、悪いのは私自身なのです。

以前、パソコンサポートの方から、こういう「クレーム」が多いと聞きました。

「さっきまで動いてたからパソコンの故障だ!」

「買ったばかりのパソコンなのに!」

「せっかく入力した手間をどうしてくれる!」

そこに、真っ先に「電源コードはちゃんとコンセントに差し込んでますか?」と言うと、お客さまは感情的になってしまうのだそうです。

◇ 不便をかけたことをお詫びし相手の、いっぱい・いっぱいになった感情を吐き出させる

まずは「お詫び」をして、あいての感情を和らげます。

クレーム対応では、簡単にお詫びをしないようにと学ぶことが多いようです。
それは後々に「過失・責任問題」を生じることがあるからです。

ここでは製品の不具合に対するお詫びではなく飽くまで「ご不便をおかけしたこと」のお詫びです。

「ご不便をおかけし、申し訳ございません。大変お困りでございますね」

パソコンの例だと、せっかく入力したデータが消えてしまったんだからと、感情的になってます。

ここは丁寧に相手の話を聞きましょう。
落ち着いたトーンで、相手の話に相槌を打ちます。

ときおり相手の言葉を要約し、感情のフィードバックを行います。

「パソコンの電源が切れて入力のデータが消えてしまったんですね、それはお困りですね」

話がどんなに支離滅裂でも、とりあえずは最後まで話してもらいましょう。

最後まで話を聞いてもらえたら、お客様の感情は徐々に落ち着くはず。

◇ 状況を把握する

相手が気持ちを吐き出したら…

こちらのお話しを聞いてくれる「心の余裕」ができたら、当時の詳しい状況を聞きます。

「もう少し詳しい状況をお知らせいただけますか?」
「○○だったのですね」

と、適宜、状況を確認していきます。

「パソコンにACアダプターは繋いでますか?」
「そのACアダプターはコンセントに繋がってますか?」
「ACアダプターの接触は大丈夫ですか?」

PCの例だと、ここでお客さまが「あ…..」と絶句してしまうかもしれません。

そこで「反撃」しちゃダメですよ。

「故障じゃなくて良かったですね」
と、一緒に喜んであげましょう。

状況が把握(本当の故障だったら)できたら、次のステップへと進みます。

◇的確な謝罪をする

クレームの内容が把握できたら、お客様が何に対して不満を抱いているのかもわかってきます。

そして至らなかった点について、誠実に謝罪をします。

その場しのぎで「とにかく謝る」というのは危険です。
その気持ちは、必ず相手にも伝わってしまうからです。

相手のトーンに合わせ、不快感を抱かせないよう注意しましょう。

そこから具体的な対応に入ります。

ここからの対応は各製品・サービスごとに異なってくるかと思います。
御社のマニュアルをご覧ください。

◇クレームから始まるビジネスチャンス

お客様からクレームを聞き出し、謝罪を受け入れてもらえたら、対応もいよいよ終盤です。

実はここに「単なるクレーム」を「ビジネスチャンス」に繋げられる鍵が隠されています。

その鍵とは、ずばりお客様に「お礼」を伝えること。

「クレーム」を「文句」と捉えず、「有用な情報」と捉えていれば、きっと自然に「ありがとうございます」と言えるはずです。

「お客様の率直なご意見、大変参考になりました。私どもで共有し、より良いものを提供できるよう努力いたします」と伝えてみてください。

自分の意見を尊重してくれるお店や会社に対して、お客様はより好感を抱いてくれるはず。

ピンチをチャンスに変え、さらなる期待を得ることも可能になるのです。

自分に文句を言う人に好感を抱くことは難しいかもしれませんが、「愛情からの助言」だと捉えれば、きっと前向きにクレーム対応できるはず。

クレームこそビジネスチャンス
そこに新しい商品開発ニーズがきっとあるはずです。

試しに「クレーム買います」で検索してみてください。

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ご参考に

最後までお読みいただきましてありがとうございます。
【担当:藤原】
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